ドッキングウィンドウとは
ドッキングウィンドウは、CorelDRAWの編集作業を効率化するための補助的なサイドパネルです。オブジェクト(図形や文字など)の詳細な調整や効果のプレビューを、リアルタイムで視覚的に確認することができます。
特に初心者の方におすすめなのが、「学習」ウィンドウ。これを表示しておくと、現在使っているツールや機能に応じて、使い方やヒントが自動的に表示されるので、操作を覚えながら進めることができます。
ドッキングウィンドウの表示/非表示の切り替え方法

画面上部のメニューバーから「ウィンドウ」をクリック
「ドッキングウィンドウ」を選択
利用可能なウィンドウの一覧が表示されます
チェックマークが付いているものが現在表示中のウィンドウです。
セッカちゃん表示したくない場合は、チェックを外せばOK
すべてのウィンドウを開くこともできますが、作業スペースを広く使いたい場合や、動作を軽くしたい場合は、よく使うものだけに絞るのがコツです。
ドッキングウィンドウに表示できるウィンドウ(機能)一覧(全34種)
| 機能(ウィンドウ) | 説明 | ショートカット |
|---|---|---|
| プロパティ | 選択中オブジェクトの線、塗り、透明度などをリアルタイムで調整 | |
| オブジェクト | 選択中の図形のページ・レイヤーの情報や表示状態を管理 | |
| ページ | ドキュメントに含まれる複数ページの切替え(縮小ビュー)、描画ウィンドウに複数のページの並列表示が可能 | |
| オブジェクトデータ | 各オブジェクトに日付やコストなどのメタデータを設定できる | |
| オブジェクトスタイル | オブジェクトのプロパティ(属性)をスタイルまたはスタイルセット化して登録、複数のオブジェクトに一括適用も可能 | Ctrl + F5 |
| シンボル | ロゴや記号などをシンボルとして登録・管理・検索でき、描画に取り入れることができる。 | Ctrl + F3 |
| 検索/置換 | 描画したオブジェクトの中から、プロパティ・名称・スタイルなどの条件(クエリ)から検索、置換えが可能 | Ctrl + F |
| エクスポート | 選択中のオブジェクトやページを任意の画像形式でエクスポートする | |
| 変形 | 図形を配置・回転・ミラー反転・スケールなど任意の要素で複製できる | Alt + F7 |
| 座標 | X,Y座標を指定して、長方形や円、パスや直線などを正確に描画する | |
| ライフガイド | 描画ウィンドウに「ダイナミックガイド」を表示している際、ガイドのスナップ・表示方法を設定できる | |
| ガイドライン | 描画ウィンドウ上の「ガイドライン」の追加/削除、線種や色など表示方法をカスタマイズ可能 | |
| 整列/配置 | 複数の図形を整列(縦・横)、ページやグリッドを基準に整列させることも可能 | Ctrl + shift + A |
| オブジェクトのパス結合 | 複数のオブジェクトを指定したパスを基準に結合する(移動させる) | |
| 連続複製 | 図形を、水平・垂直方向(X,Y)・回数を指定し一定間隔で連続で複製する | Ctrl + Shift + D |
| 形状 | 図形にウェルド(合成)、切り抜き、差分などのブーリアン演算を適用する | |
| コーナー | 折れ点のある図形にフィレット・スカラップ・面取り(直線)を指定した半径で整形する | |
| 曲線の結合 | 複数のオブジェクトの端点を延長・面取り・フィレット・ベジェ曲線で結合する | |
| テキスト | 描画したテキストのフォントやサイズ、塗りつぶし、背景色や配置・間隔などを調整する | Ctrl + T |
| フォントサンプル | インストール済みのフォントのサンプルを一覧表示し、ドラッグアンドドロップで描画する | |
| グリフ | インストール済みのフォントの特殊文字や記号(シンボル)、グリフを一覧表示、ドラッグアンドドロップで描画できる | Ctrl + F11 |
| 効果 | メニューバーに含まれる「効果」から良く使うものを選択することができる | 選択式 |
| カラー | 使用するカラーパレットの一覧を表示できる | |
| パレット | ドキュメントやライブラリのパレットから表示したいものを選択する | |
| カラースタイル | 各オブジェクトごとに設定した線や塗りなどの設定を、カラースタイルとして作成、複数のオブジェクトに適用できる | Ctrl + F6 |
| 色の校正 | ドキュメントのカラーをRGB/CMYK/ISO/WEB/プリンターなどの環境に応じたカラー調整ができる | |
| アセット | 人物や建物、乗り物、スポーツ、行事、模様、アイコンなどの図形を一覧からドラッグアンドドロップで描画できる | |
| トレイ | 図形や画像を CorelDraw / PHOTO-PAINT 間で共有できるトレイに保存、描画が可能 | |
| リンクとロールオーバー | オブジェクトにリンク・ブックマークを設定、ロールオーバー時(マウスカーソル・ホバー)の動作を設定する | |
| ソース | オブジェクトに関連付けたリンクやファイルの設定、解除ができる | |
| 表示 | 描画ウィンドウの表示履歴一覧から切替えができる | Ctrl + F2 |
| 履歴 | 操作履歴一覧から、選択した操作を選択して「やり直し」ができる | |
| スクリプト | Visual Basic / Java Script による、繰り返し作業(自動化処理)やオリジナルな処理が実行可能 | |
| 学習 | 現在選択しているツールの説明やヒント・ヘルプ・ビデオを参照できる | |
セッカちゃん💡ポイント:初心者の方はまず「学習」「オブジェクトのプロパティ」「テキスト」の3つを表示してみると便利じゃな。
まとめ
ドッキングウィンドウをうまく活用すると、CorelDRAWでの作業が格段にスムーズかつ効率的になります。最初はどの機能が便利なのか迷うかもしれませんが、いくつか試してみて、自分に合った構成を見つけてみてください。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] Shape CorelDRAWの「ドッキングウィンドウ」とは?便利な使い方と設定方法 […]