CorelDrawは強力なベクターグラフィックソフトで、線や図形の交差部分や重なった箇所をワンクリックでカットすることができます。ベクターグラフィックは、パスやノードを使用しているため、描画後でも修正が可能です。ラフスケッチや漫画、インテリアパース図、ロゴなど様々な用途に便利です。
適当な下絵を描く
直線、曲線、フリーハンドや図形、テキストなど、どれを使っても問題ありません。後で編集しやすいように、線や図形同士が交差するように描きます。例として、フリーハンドで下絵を作成し、テキストは「オブジェクト」→「曲線に変換」しています。
余分な線を「仮想セグメントの削除」で修正
はみ出た線や不要な部分の修正には「仮想セグメントの削除」ツールが効率的です。このツールは、パスやノードの交点を自動的に認識して削除できます。
ツールを使って家の屋根や窓、ドアなどの余分な線(赤い丸の部分)を削除。
キャラクターが立体的に見えるように修正。
マウスカーソルやペンタブレットのカーソルを削除したい線に近づけると、カッターのアイコンが変化するので、選択するだけです。また、テキスト部分は2色で表現したいので、重なっている曲線のサイズを調整します。上の画像は、下絵の不要な部分を削除したものです。
パスやノードの修正
下絵を修正した後でも、さらに手を加えたい場合はパスやノードの形状を修正できます。必要であれば新たに図形を追加することもできます。
例:ドアにノブを追加し、キャラクターの表情や線を調整。
イラストっぽく陰影を表す線も追加。
余分な部分のカットは先ほどの操作と同じです。
このとき、図形同士の隙間に注意してください。塗りつぶしを行う際に「閉じた図形」として認識されるようにする必要があります。
色を塗るには「スマート塗りつぶし」が便利です
修正した下絵に色を付けるには「スマート塗りつぶし」が便利です。線や図形同士が交わっていれば、その空間をワンクリックで塗りつぶすことができます。
塗りつぶした領域は、新たな図形として扱われ、個別にグラデーションや位置・サイズの変更などが行えます。
必要に応じて、線の強弱や塗りつぶしの前後関係を調整したり、背景色や影などを加えれば完成です。
以上が、CorelDrawでラフに描いた線を自動カットし、さらに修正して色を塗る手順です。この機能を使って、簡単にイラストやデザインを作成してみてください。
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