easy poseの使い方と応用:ドラゴンと4頭身少女

3Dモデルを使ってイラストやSNS投稿、動画(アニメーション)を制作したいと考えている方は多いでしょう。特に、独自の3Dモデル(アバター)を自作したり、市販のモデルを購入してカスタマイズしたりすることが増えています。

EasyPose(読みはイージーポーザーのようです)は、既存の3Dモデルを簡単にポーズ付けできる便利なツールです。この記事では、EasyPoseの基本的な使い方から、イラストや動画制作への応用方法までを詳しく解説します。

なお、EasyPoseはSTEAMで購入可能ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

easy poseの起動

easy poseを起動すると、上の画像が表示されます。画面左下の「スタート」をクリックします。
easy poseは定期的にアップデートしているようで、現段階でのバージョンはV0.95aとなっています。

上の画像は初期状態の画像です。(WEB用に画像の解像度を下げているため、少しぼやけています)

3Dモデルや小物、グループを挿入するには、画面左下の「追加+」アイコンをクリックします。

新しく追加されていた3Dモデルも一挙紹介

easy poseの3Sモデルのうち、人型モデルと乗り物の一覧をご紹介します。
今回使用したバージョンでは、人(下着またはヌード)、服(服を着たモデル)、特殊モデル(ファンタジー系)、動物(恐竜)、乗り物、Rival(ファンタジー系)から選ぶことができます。

小物の3Dモデル

立方体や球、円錐、トーラスなどの基本図形、椅子や机といった教室モデル、頭蓋骨や人体モデル、バットや拳銃、剣や縦などのファンタジー系の武器、現代兵器、楽器などの小物をつかうこともできます。
数が多いので全部紹介しきれませんが、興味があればSTEAMのページから詳細を確認できます。

4頭身の少女のモデルを配置してみましょう

今回はサンプルとして、4頭身の少女モデルを使用します。(服のモデルに入っています)
このモデルは4頭身にディフォルメされているため、表情を大きく表現できます。
また、線の数が少ない分、最終的にイラストをトレースする場合も作業が楽になります。

画面左側に、小さな人(グーグルマップのピンや電球に似た)にアイコンが追加されました。
このアイコンを選択すると「4頭身の少女」モデルが選択された状態になります。

先ほどと同じく、ドラゴンのモデルも追加してみました。
このモデルもディフォルメされていますが、羽や鱗、爪やキバなどを含むリアル寄りのモデルです。

画面左下に、ドラゴンの横顔(馬のようなアイコン)が追加されました。
このアイコンを使って、先ほど作成した少女とドラゴンのモデルを切り替えることもできます。
このようにeasy poseでは、複数のモデルを組み合わせてイメージを作ることができます。

モデルの髪形や装飾を選択します

モデルには髪型や帽子などをカスタマイズすることができます。
カスタマイズしたいモデルの頭部を選択した状態で、画面右側に表示されている「頭のアイコン」をクリックし「頭小物」を選択します。

モデルの肌や髪の色を編集するには

モデルを選択した状態で、「モデルコントロール(歯車のアイコン)」を選択します。

今回は、ドラゴンの体を緑色にしたいので、区別がつきやすいように少女の髪の色はオレンジ色にしてみました。

モデルのポーズは部位ごとに編集可能です

それぞれのモデルは、細かい部位ごとに自由に回転させることができます。
上の画像は、ドラゴンの首を下げ、正面を向いているように調整したものです。

プリセットのポーズを利用する

モデルのポーズを大まかに決めたいときは「プリセット」を使うと効率的です。
立っている、指をさしている、座っている、寝ている、運動しているなど、様々なプリセットポーズが用意されています。
プリセットを適用した後でも、バランスを見ながら細かく再調整することもできます。

モデルの位置や角度の編集もできます

モデルにポーズを適用したら、足元が地面に埋まってしまいました
モデルの位置を調整するには、画面左側の上下や左右のスライダーを動かすか、モデルの足元に表示されている「ギズモ」3本の矢印(赤→横X軸、青→奥行Z軸、緑→縦Y軸)を使って移動させることができます。

少女を移動して、ドラゴンの背中に乗せてみました。
(足や体の調整をして、ドラゴンの首に跨っているようにすることもできます。)

少女とドラゴンの視線を「カメラ目線」にしてみました。
また少女モデルのポーズは、重心を下げ、両手でバランスをとっている感じに修正し、ドラゴンの羽やしっぽ、足の角度も自然に見えるように調整しています。

モデルの目線や手の形を編集する

easy poseは、モデルの目線や手の形も自由に変えることができます。
モデルの顔部分を選択し、右側のアイコンから「目」を選択すると、3×3のマス目が表示されます。
マス目の方向が目線の方向を表しています(上の画像では視線を左上にしています)

手の形を変えたい場合は、アイコンから「手」を選択します。
(左手と右手は、それぞれ異なった形にできます)

カメラの設定

モデルのポーズが決まったら、カメラの設置をすることもできます。(画角や影、霧など)
カメラの設定を行うには、画面左上の「目」アイコンを押します。

ライト(照明)の設定

画面左上の「ライト(電球のアイコン)」は、シーンの明るさやライトを設定することができます。
ライトの位置を調節して、モデルの影や奥行が綺麗に見えるように調節します。

画像の書き出し

モデルのポーズやアングルが気に入ったら、いよいよ画像の書き出しです。
背景が含まれる画像または透過(PNG)画像で出力します。
出力した画像はデスクトップやピクチャなど、分かりやすい場所に保存しておきます。

出力した画像をグラフィックソフトで開きます

出力したPNG画像をCoreldrawを使って開いてみました。

出力した画像を拡大してみると、部分的にぼやけている部分もありますがクオリティとしては十分です。
(拡大すると、ふわっとした粘土細工のような質感も感じます)

easy poseで出力した画像をグラフィックソフトを使ってアレンジする

easy poseで作成した画像は、下書きやレイアウトとして編集することができます。
例えば、モデルの表情や衣類の修正、陰影、ハイライトなどを加えるとクオリティが上がります。

(この記事では、画像アレンジの解説は割愛させていただきます)

Coreldrawのトレース機能を適用すると、ローポリゴン風のイメージになりました。
トレースした画像は「ベクターデータ」として変形させることもできます。
テキストや背景を加えたり、世界観を表現するオブジェクトを追加しても面白いかもしれません。

ここまでeasy poseの使い方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
EasyPoseは3Dモデルを手軽にポーズ付けできる強力なツールです。イラストやSNS投稿、動画制作など様残な用途に活用できます。興味を持たれた方は、ぜひお試しください。

Easy Poseで小物オブジェクトを活用しよう

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