Easy Sketchは、イラスト、絵画、漫画の背景、Webデザイン、建築イメージパースの制作に便利なツールです。
手軽に3Dモデルを利用できるため、以下のような要望に応えられるソフトです。
アニメや漫画の背景を簡単に描きたい
費用を抑えてイメージパースを作りたい
建物や車などの画像を活用したい
人体モデルにポーズをつけたい
Easy Sketchの特徴とメリット
手軽で軽量な設計
低価格で導入しやすい:初心者でも安心して使えます。
軽量なソフトウェア:PCへの負担が少なく動作も軽いため、古いPCでも動作可能です。
豊富な3Dモデルを搭載
カテゴリ例:建物、車両、家具、人体モデルなど、多岐にわたるモデルを内蔵しています。
3Dモデリングソフトの扱いに慣れていなくてもOKです。
最終的にはシーンをトレースすることが前提なため、ローポリゴンの組み合わせや配置がスムーズです。
人体モデルの詳細操作:ポーズや指先の微調整が簡単で、細かい演出が可能です。
3Dオブジェクトの一覧は下に「タブごとの一覧」をご用意しましたのでご確認ください。
多彩なレンダリングオプション
シンプルなプレーンスタイルから、漫画風、グラデーション、陰線スタイルまで対応。
シーンに合わせた表現:リアルからアニメ調まで自由に選べる柔軟性。
光と影の調整が簡単
自然な影やハイライトをワンクリックで設定可能です。
リアル表現とスタイライズ表現を両立。
高い編集互換性
作成した3DシーンはPNG画像としてエクスポート可能です。
透過PNGファイルは、背景などの切り抜きが不要のため後の編集がスムーズです。
外部3Dモデル対応:OBJやFBX形式のインポートで柔軟に他ソフトと連携可能。
分かりやすいサポート体制
操作方法がわからない場合でも、公式サイトや動画説明でスムーズに学べる。
Easy Sketchの魅力
初心者に優しい操作性とプロの要求を満たす柔軟な機能。
手軽な価格と軽快な動作で、クリエイターの負担を軽減します。
Easy Sketchの基本操作方法
上記の画像は、Easy Sketchの基本的な操作方法を解説したものです。
1. 画面左側のツール一覧
- 移動・回転・スケール調整ツール:選択したオブジェクトの位置や大きさを変更できます。
- 元に戻す・やり直すボタン:操作のやり直しや取り消しが簡単に行えます。
2. 画面上部の機能ボタン
- 2D・3D切り替えボタン:作業の視点を切り替えて効率よく編集が可能です。(下絵レイヤーの作成)
- シェーディング切替えボタン:オブジェクトの見え方を変更します(例:平坦、陰影付きなど)。
- グリッド表示切替えボタン:画面上のグリッドの表示・非表示を切り替え可能。
- ゴミ箱ボタン:選択したオブジェクトを削除できます。
- 人体モデルの挿入ボタン:人型の3Dモデルをシーンに追加。
- 3Dモデルの挿入ボタン:建物や家具などのオブジェクトを挿入可能。
3. 操作方法(マウスを使用)
- 左クリック:オブジェクトの選択。
- 右クリック:押しながらドラッグすると画面の回転。
- マウスホイール:回転で画面のズームイン・ズームアウトに対応。
- ホイールクリック(中ボタン):押しながらマウスを動かすと画面を移動。
直感的な操作性により、初心者でもスムーズに使いこなせる設計が特徴です。
他の3Dモデリングソフトで作成したモデルや、購入・ダウンロードしたモデルも使えます。
3Dモデリングソフトで良く使われるOBJ形式のファイル、FBX形式のファイルをインポートすることもできます。つまりEasy Sketchで製作できるイラストのバリエーションは無限です。
【タブ切替可能】収録されている3Dモデル一覧
3D人体モデル(キャラクター)を挿入するには、画面上の人型アイコン(人体モデル)をクリックします。
以下がEasy Sketchに含まれているモデルの一覧です。
3Dモデル(形状や建物など)を挿入するには、画面上の3Dモデルボタンをクリックします。
以下がEasy Sketchに含まれている3Dモデルの一覧です。
↓タグを選択すると分類ごとの一覧が表示されます。
Easy Sketchでアニメ調の3Dモデルを作成する方法
ここから、Easy Sketchを使って3Dモデルを操作し、スケッチを作成する方法を紹介します。
今回は、アニメ調の「Anime Girl」がスクーターに乗っている場面を作成します。
3Dモデルを挿入する
画面右上のアイコンから、人体モデル(例: Anime Girl)や3Dオブジェクト(例: Scooter)を選択します。
Easy Sketchでは複数の3Dモデルをシーンに配置可能です。
大都会や群衆、樹木など、比較的容量の多い3Dモデルを追加しても動作はスイスイです。
(あとでトレースしきれなくなるほど追加するのはあまり良くないかも・・・)
Sceneリストの活用
画面右側の「Scene」をクリックすると、挿入したモデルの一覧が表示されます。
リストから直接モデルを選択したり、表示/非表示の切り替えや操作ポイントを表示できます。
人体モデルのポーズを設定する
人体モデルを選択すると画面下に表示されるポーズを適用することが可能です。
ポーズの数はかなり多く、下に並んだポーズを左右にスクロールすることができます、
例えば、「Anime Girl」がスクーターを運転するポーズを設定しました。
スケールの調整
サイズが合わない場合は、画面左の「拡大ツール」を使い調整します。
赤(X軸)、青(Y軸)、緑(Z軸)のバーをドラッグして大きさを揃えます。
位置の調整
位置を調整するには「移動ツール」を使用。
赤・青・緑色の矢印をドラッグしてモデルを移動します。
ポーズの細かい調整
回転ツールを使い、関節部分(赤と青のマーカー)の角度を調整します。
画像例: ポーズ設定と回転ツールの操作画面
シェーディングモードの切り替え
ソフトな陰影、モノクロ、メッシュなど、シーンの雰囲気に応じて切り替え可能です。
2D下書きの作成と保存
配置が完了したら、画面上部の「2D」アイコンをクリックすると、現在の画面がPNG形式で保存できます。
Easy Sketchに搭載されている3Dモデルは、ポリゴンの数を減らしている「ローポリゴン」が特徴で
シーンをトレースしてイラストを仕上げることに特化しています。
※ローポリゴンを使って作業で居るため操作が非常に軽いです。
Easy Sketchには、簡単な描画機能が搭載されていますが、複雑な描画が必要な場合はKritaなどの外部ペイントソフトを使用するのがおすすめです。
以下は、Easy Sketchで作成した下絵を元に、Kritaでイラストを仕上げるプロセスを解説します。
Easy Sketchの下絵を活用(Kritaでトレース)
Easy Sketchで作成した下絵をKritaにインポートします。
ラフなタッチで線を描きながら、おおよその形やバランスを確認します。
線画の調整
トレースしながら、不要な線や不自然な部分を微調整していきます。
おおよそのレイアウトはEasy Sketchで作成済みのため、キャラクターの衣服や表情、スクーターのカスタマイズをしながらトレースしていきます。(下絵の透明度は薄くしています)
色を塗る工程
レイヤーの作成と塗り分け
新しいレイヤーを作成し、色を塗り始めます。
アニメ調の色合いになるよう、キャラクターやスクーターに鮮やかな色を使用します。
光と影のバランスは、下絵や全体的なバランスを意識しながら行うと違和感がなくなります。
細部の調整
全体のイメージを見ながら、線や塗りを整え、アニメ調と線画が混ざった雰囲気にしてみました。
さらに曲線や線の強弱などの修正を行いたい場合は、レイヤーを切り替えながら行ってください。
>>Kritaなどのペイントソフトには、ペンタブレット使用をおすすめします。
背景の作成
背景用レイヤーの追加
新しい背景用レイヤーを作り、建物や車などの背景を描き込みます。
必要に応じて、Easy Sketchで作成した3Dモデルを背景に使用することも可能です。
今回の例では、モノクロの背景にしていますが、カラーで描いても問題ありません。
背景の色付け
背景に水彩画風の柔らかな色合いを加えます。(レトロなアニメのように仕上がります)
明暗をつけ、スクーターのライトや看板に明るい色を加えて立体感を演出します。
イラストにテキストやロゴなどを入れる
効果音の挿入
スクーターの動きを強調するため、効果音を視覚化した「Vroom Vroom」テキストをイラストに追加しました。これにより、動きを感じられる仕上がりになりました。
仕上げ
今回の記事はEasy Sketchの解説に特化しているため、ラフな仕上がりとなっていますが
この例のようにEasy Sketchの3Dモデルを下書きに使うことで、オリジナルなイラストを効率的に制作することが可能です。
今回のイラストは、映画『AKIRA』のような色使いやワンシーンをイメージして制作しました。しかし、時間の制限もあり、完璧な仕上がりには至りませんでした。細部の線や色調整に時間をかけることができれば、さらに完成度を高めることができたでしょう。
イラスト制作を始めるには、まずは自分の好きなスタイルやテーマを見つけることが大切です。最初は完璧を目指す必要はありません。まずは気軽に描き始め、少しずつ技術を磨いていきましょう。
ツールやソフトも様々ですが、自分に合ったものを使いこなせるようになることが大事です。描くことに楽しさを感じながら、じっくりとスキルを積み重ねていけば、徐々に素晴らしい作品が作れるようになりますよ。
Easy Sketchを使った下絵トレースのまとめ
Easy Sketchの3Dモデルを活用すれば、効率的に下絵を作成し、イラスト制作のプロセスを短縮できます。
さらに、ペイントソフトなどを使って効果音やロゴを加えることで、視覚的なインパクトやテーマ性を強化でき、完成度の高いイラストを仕上げることが可能です。
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