近年ではAIを使って画像を瞬時に作成することができるようになりました。
おおよそのイメージをAIに伝えるだけで、さまざまな画像を作ることができます。
しかし、なかな思い通りのイメージで、AIが画像を作成してくれることは難しく
キャラクターのイメージや、写真などの雰囲気などが重要なケースでは、使いこなせないケースも多いです。
この記事では、CorelDRAWを使って
あらゆる画像をトレースして、思い通りに編集する方法について記載します。
元となる画像を用意する
今回、サンプルとして用意した画像です。（かわいいネズミのイラストですね）
この画像はAIに作成してもらったものですが、当初イメージしていた「○○マウス」とはイメージが異なっており
よく見ると、ネズミの尻尾が2つになっていたり、画像の枠からはみ出ている部分もあります。
この画像を元にして、編集していきたいと思います。
CorelDRAWのトレース既往で、画像を曲線にする
まず、取り込んだ画像を選択し、メニューのビットマップから輪郭トレースを選択します。
今回のイラストはシンプルですので、クリップアートを選択します。
パソコンのスペックにもよりますが、ほんの数秒で画像のトレースが完了します。
上の図の、左側がAIが作成した元の画像で、左側はCorelDRAWを使って輪郭トレースした画像です。
色などの細かい設定は行っていないため、若干の違いはありますが特に問題はありません。
この時点で、元の画像は削除しても構いません。
また、CorelDRAWでは元の画像データを、線（曲線）として編集することができます。
（編集可能なベクターデータになります）
トレースしたデータを「分解」するには
CorelDRAWを使ってトレースした画像（ベクターデータ）は、ひとつのグループ画像として認識されています。
画像を編集するには、画像を選択した状態でオブジェクト→グループ化→グループ解除を行います。
上の図の右側に表示されているネズミのイラストに、細かいノード（または端点・パス）が現れました。
これは画像を構成しているベクターデータが分解され、曲線の要素が表示されている状態です。
ベクターデータの編集 不要な部分を削除するには
ベクターデータの不要な部分を削除するには、整形ツールを使用します。
元々のネズミの画像では、しっぽが2つあり、画面の枠からはみ出ていたので消してみましょう。
曲線や塗りの部分を選択すると、ノード（青い四角）が表示されますので
移動や削除などの編集をしていきます。
画像の不足している部分を足すには？
先ほどの画像では、画面右下の「チーズ」が欠けていました。
この不足部分は、整形ツールや折れ線、ベジェ曲線などを使って足すことができます。
やっぱりネズミの色を変えたい場合
ネズミの画像をよく見たら、紫色よりも水色に近い色の方が「かわいい」と思った場合
塗り色も自由に編集することができます。
塗りの部分を選択して、プロパティから色を修正したり、スポイトツールを使って色を取得することもできます。
これまでと同様に、空き缶の色・ネズミのひげの先端、影なども修正してみましょう。
AIで作成した画像を、お好みでアレンジできたら完成です！
修正した画像に、背景と吹き出しを加えたのが上の画像です。
このように、CorelDRAWの機能のひとつである「トレース」を使って
画像を自由に編集することも可能です。
とくにシンプルなイラストやロゴ、テキストなどの編集であれば、それほど時間をかけずに行うことができます。
面白そうだと感じて頂けたら、ぜひお試し下さい！
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