MTG(Magic The Gathering)カードコレクションを作る

世界的に愛されるトレーディングカードゲームMTG(Magic The Gathering)は、カードの強さや希少価値だけでなく、美しいデザインも大きな魅力です。

この記事では、CorelDRAWを使用して、所有しているカード、憧れのカード、特別な組み合わせなどを「ギャラリー」や「コレクション」のような画像を作成する方法について解説しています。
作成したカードコレクション画像は、デスクトップ壁紙、SNSや動画、WEBサイトなどに使うことができます。

また、この記事に記載されている方法を応用して、家族との思い出や旅行の写真、お気に入りの風景をギャラリーにしたり、ビジネスの商品をアピールするなど、さまざまな用途に応用することができます。

目次

CorelDRAWの「パワークリップ」機能

Corel DRAWのパワークリップの例
Corel DRAWのパワークリップの例

今回のデザインは、主に「パワークリップ」という機能を使用します。

パワークリップは、元の図形を「フレーム(枠)」として、他のオブジェクトの切り抜きやフィット、配置などを簡単に行える機能で、工夫次第で様々なグラフィック表現が可能です。

この方法を使って「トレーディングカード」のような長方形をフレームにすれば、カードゲームのコレクション画像も作ることもできます。

作成する画像サイズを決める

CorelDrawを起動したら、まずはカードコレクションの画像サイズを設定します。

SNS投稿、プロフィール、動画サムネイル、WEBサイトのヘッダー画像や投稿など、用途によって推奨される画像サイズは異なります。

この記事では詳細な解説は割愛しますが、詳細を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

→ WEBやSNSでよく使用される画像サイズの一覧

カードの枠を作成する

ここからは、「パワークリップ」の機能を使用して、カードコレクション(ギャラリー)の画像を実際に作成していきます。

カードコレクションのデザインでは、カードの図柄を表す部分と、カードの名前や説明を表示するテキストが必要です。

最初に、カードを表示するフレーム(枠)を作成します。MTGのカードは縦長で、角に丸みのある長方形です。適当なカードの画像を貼り付け、それを長方形ツールを使ってトレースし、さらに形状ツールを使用して角の丸みを再現します。

このとき、カードのサイズは実寸である必要はありません。これから作成するカードコレクション画像には、複数のカードを表示させるため、表示するカードのサイズは全体のバランスを見ながら調整していきます。

カードのフレームとテキストのフレームが整ったら、この二つのオブジェクトを「Ctrl」+「Gキー」でグループ化します。このとき回転のポイントを、カードのフレーム下の中心に移動しておくと今後の作業を効率的にすることができます。

MTG「パワー9」など、テーマを決めてカードの画像を用意する

この例では、MTGで特に人気のある「パワー9(Power Nine)」をテーマにしています。

パワー9のコレクションは、9枚の強力なカード(MOX PEARL/MOX SAPPHIRE/MOX JET/MOX RUBY/MOX EMERALD/BLACK LOTUS/TIME WALK/ANCESTRAL RECALL/TIMETWISTER)なので、必要なカードの枠は9つ必要になります。

使用する画像は、所有しているカードを撮影・スキャンしたものや、インターネットから入手することができます。(ただし、カード画像の著作権に留意し、コピーして偽物のカードを作ることは避けましょう。)

コレクションのおおまかなレイアウトを作成する

9枚のカードを重ねずに横に並べた場合、画像が小さくなってしまうため、先ほど作成したカードの枠(赤で表示されているオブジェクト)は、上に5つ、下に4つ、扇状に配置してみましょう。

まずは、画像全体の中心に「直線」を描き、その線を基準に「楕円」を2つ描きます。先ほど作成したカードのフレームを、上の楕円の中央に配置しながら、サイズと間隔のバランスを調整します。

カードのフレームを4つ追加する

次に、カードのフレームを4つコピーします。

先ほど作成した楕円の線上(エッジ)を利用しながら、なるべくカードが扇状に配置されるように調整していきます。

カードの位置や回転の向きを、正確にしたい場合は、回転のポイントを適宜調整して下さい。

カードのフレームは、最初に作成したフレームと、新たに作成した4つのフレームの計5つになればOKです。

4つのフレームを「左右対称」にコピーする

9枚のカードの位置を、すべて手作業で行うのは面倒です。このような操作はCorelDRAWの機能を使って簡単に済ませてしまうことをおすすめします。

先ほど作成した4つのカードのフレームと、楕円などを選択し、同じものをコピーします。コピーしてできたオブジェクトは水平方向にミラー化の機能を使って修正します。

これで9つのカードフレームは完成です。
(上の画像で赤色で表示されているオブジェクトが、ミラー化を使って作成したオブジェクトです)

全体のバランスを調整したら、すべてのオブジェクトを選択しグループ解除しておきます。
これによって、画像を挿入したいフレームを選択できるようになり、編集も効率的に行えます。
また、作図に使用した直線と楕円は削除しても構いません。

それぞれのカードのフレームに画像を挿入する

いよいよ扇状に配置したカードのフレームに、カードの画像を挿入していきます。

用意した画像を選択した状態でオブジェクトパワークリップフレーム内に配置を実行して下さい。

フレームの中に画像が表示されたら、編集のボタンを使ってカードの位置や向きを調整していきます。 (他にも方法はありますが、この記事では基本的な使い方を解説しています)

また、最初に準備しておいたテキストのフレームには、カードの名称や説明を入力していきます。

パワークリップを使って、9枚すべてのフレームに画像を配置したら完成です。

カードコレクション(ギャラリー)を装飾する

カードコレクション(ギャラリー)のテーマにあった背景やテキスト、装飾を加えます。この装飾は画像の印象やイメージに大きく影響しますので、さまざまなバリエーションを試してみるといいでしょう。

上の画像では、レアリティの高いカードの雰囲気とクラシックなイメージで、テキストにはホログラムやパールのようなグラデーション効果を加えています。(実際のMTGカードにもFoilと呼ばれるキラキラしたカードがあります。)また、テキスト文字も曲線に沿って配置してみてもいいかもしれません。

どんなコレクションやギャラリーも作れます

今回の記事は「MTG パワー9」をテーマにして解説しましたが、他のトレーディングカードゲームや、お気に入りのカードの組み合わせでも構いません。
(上の図は、MTG(Magic The Gathering)の「UNFINITY」の土地カードのコレクションで、広い宇宙と神秘的なデザインを引き立てるようなイメージで作成した画像です。)

CorelDRAWの「パワークリップ」の機能を使って、簡単に家族写真や旅行、趣味のアイデア、ビジネスのアピールなど、あらゆる場面で無限の表現が可能です。

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